#28
December 26th, 2005
もうすぐ2005年が終わろうとしています。
みなさんいかがおすごしでしょうか。
わたしは、ご存知のとおり芝居の真っ只中です。
今年ばかりはクリスマスもお正月もあるようなないような、でございます。
何しろ12月は30日までパルコ劇場。
1月は6日から大阪のドラマシティです。
ホテル暮らしは久々だな・・・。
舞台「12人の優しい日本人」。
毎日毎日、違う反省と感動があります。
12人でひとつのボールをパスし続けるあのスリルは
いつまでたっても慣れることもなく・・。
緊張したり、しなかったり、おもいがけないハプニングもあります。
でも。
楽しいんです。舞台は楽しいと心から思えるのは実は初めてで
これはやはり、観客と演じ手の呼応・・・によるものかな、と思います。
芝居がおわって楽屋にくる友人や仕事仲間は
異口同音に「楽しかった」ということを言います。
すがすがしい顔。
優しい顔。
何かをみつけたような顔。
いろんな顔があります。
「面白かった」というシンプルな感想は何よりのビタミン剤です。
もちろん浮かない顔もあります。
期待のあまり・・・とかね。
全員が全員賛辞をおくってくれるわけではないのは当然なのです。
だけどそんなこともひっくるめて舞台は素敵です。
魔物が住んでいますよ、本当に。
作;演出の三谷幸喜さんは本当にいたずらが大好きで、
(ときどき、ではありますが)観客のみなさんには死角になっている舞台のどこかに潜んでいたりします。
芝居用のかばんにいきなり予定外のお菓子が入っていたり。
絶対に笑えない我々としてはほんとにやめてほしいのですが
そういうところが三谷さんの三谷さんたるゆえんなのかも・・。
鍛えられます。いろんな意味で。
それにしても、私はこの作品に出演することが出来るのは幸せなことだと
心から思っています。
そんなこんなの2005年の終わり。
2006年はいったいどんな年になるのでしょう。
それにしても!一年経つのが年々早くなってる。
そぎおとして行きたいです。
シンプルに生きたいです。
素敵なことがたくさんの、2006年でありますように。
がんばります。
みなさんもよいお年を。
今年も応援していただきありがとうございました。
感謝をこめて。
2005年のおわり。石田ゆり子