from Yuriko

#5

October 25th, 2002

みなさんこんにちは。

お元気でお過ごしですか?

さて、わたくし、
先日、舞台「マクベス」を観てきました。
今、「薔薇十」でご一緒している、勝村政信さんが出演されているので、
無理を言って、チケットを取って頂きました

感想・・・
とても、ひとことでは言えないのですが、
ほとばしる情熱!!でありました。

唐沢さんも、大竹しのぶさんも、勝村さんも。
舞台の板の上で、きらきらときらめいておりました。

とにかく。
台詞の多さ、難しさにくらくらしました。

舌をかみそうな熟語の数々。
シェイクスピア作品の独特な言い回し。

とにかく動く、動く。
世界中で演じられてきた古典が、
本当に若々しく、現代的に蘇ったという感じでありました。

最近、急に、痩せたなあと思っていた勝村さん。
無理もありません。
あんなに動いているのですから!!
「もう限界なので、早めに見に来て下さい」と
冗談めかしておっしゃっていた言葉が、急にリアルに感じられました。

わたしは舞台を一度しか、踏んだことがありません。

約3年前の冬、私は2ヶ月間、毎日のように舞台に立っていました。
毎回、本当に緊張して、膝がふるえました。
とっても楽しかったけれど、毎日毎日、本当に反省だらけ・・。

舞台は楽しい。多分、俳優という仕事をしていく上では
一番の快感を得られる場、であると思います。
でも、同時に、同じくらい怖い。
快感と恐怖の、紙一重な感じ。それが、舞台の感想でした。

良い舞台は、もの凄く元気を与えてくれます。
素晴らしい舞台を観た後、わたしはどうして、あっち側に
いられないのだろうと、何だか悔しくなるときがあります。

また、舞台に立ちたいです。
怖いです。でも、だからこそ・・。

「マクベス」を観て、わたしはやっぱり、そう思いました。

勝村さん、ありがとうございました。
ニューヨーク公演、気をつけて行ってきて下さいねっ!

それでは今回はこのへんで!!

朝晩冷え込みます。皆さん、暖かくしてお休み下さい。

yuriko

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