#54
May 12th, 2011
舞台のDVD撮影が終わって、一週間ほど経ちました。
今回の舞台の疲れは半端ではありませんでした。
大きな仕事が一つ終わると私は、体より心がぐったりしてしまうのですが
今回は・・・首筋と、肩、頭がパンパンに張って、ガチガチに固まっていました。
寝ても寝てもとれない疲れ・・・。途方もない疲れが私を襲いました。
役が抜ける時はいつもこうです。それは時間とともに、楽になっていくのですが・・・
というわけで今回もようやく、自分の時間が戻って来ました。
疲れているときはいつも、呼吸が浅くなっている・・
今はやっと、深呼吸が出来てます。
「国民の映画」で一緒だったみんなは、もうそれぞれ次の仕事に入っていることでしょう。
私たちの仕事は、出会いと別れの繰り返しです。
連続ドラマだと3カ月から4カ月、映画は・・・いろいろですが、長いと一年くらい、
たいていは2カ月くらいでしょうか。
舞台は3カ月くらい、かな。
初対面の「はじめまして」という挨拶から、全てが終わって、打ち上げ後の「お疲れ様でした」まで
濃密な時間を過ごす。一つの作品を一緒に作り上げる濃密さは、やはりこの仕事の醍醐味です。
だけど始まりには必ず終わりがあって、終わってしまえば、次はいつご一緒出来るか
は、全く分からないのです。
刹那的なようだけど、だからこそ毎日フレッシュであるとも言えます。
よく、女優という仕事を、「華やか」と言ってくださる方々がいます。
もちろん、確かに華やかではあるのでしょう。でもそれは、ほんの一部分であり、
ほとんどは、「スポーツ選手」と一緒だと私は思います。
日々の小さな鍛練、それをするかしないか、で10年後は全く違う・・・
地味~に続けているストレッチや、一年中塗っている日焼け止めや・・・
小さなことから大きなことまで、日々の鍛錬、命です。
個人商店の八百屋さんと一緒です。女優業は。
フレッシュであることがなによりも大切、なのだと私は思います。
というわけで、今日の疲れは今日のうちに落としましょう
そして明日の風に吹かれましょう
皆さんの毎日が優しく明るくありますように。
2011.5・12 yuriko